インフルエンザはウィルス感染症です。ただし普通の風邪よりも症状が重く、合併症を起こし重症化、最悪死亡するケースもあります。また感染力も強く短期間に流行するため注意が必要となります。
主な症状として”突然の高熱”があげられます。急に38〜40度の発熱で発症することが特徴で、その他咳・鼻水・のどの痛みなどの症状も出てきます。
感染経路は”咳やくしゃみ”による飛沫(飛び出したウィルスを吸い込んでしまう)感染です。くしゃみでは、ウィルスが最低1mは飛んでいるとのことです。
インフルエンザ感染で特に気をつけないといけないのは、合併症です。特に高齢者では肺炎、幼児ではインフルエンザ脳症で重症化することがあります。そのため高齢者や小児、また慢性的病気(特に糖尿病や呼吸器疾患)をお持ちの方、また妊婦がいる家庭では特に注意が必要です。
インフルエンザの予防に一番有効なのは免疫力をつける予防接種です。
ワクチン接種により25〜78%、インフルエンザ感染を予防できます。ワクチンの効果発現までに2〜4週間かかると考えられ、流行前の予防接種が必要です。ただし妊婦への安全性は確立しておらず、その際には周囲の人の予防が重要になります。
もちろん感染しないようにすることも重要で、人ごみを避け、手洗いやうがい、マスク着用などが効果的です。また乾燥も良く
ないため、体調管理とともに室温や湿度の管理も重要です。
インフルエンザが疑われたときには、内科医院にて迅速診断が可能です。ただし発症直後には陽性にでないこともありますので注意が必要です。検査法は、鼻の粘膜をこすり、その後10〜15分で結果がわかります。インフルエンザか風邪かで治療方法も変わりますので、できるだけ熱が出てから2日以内に検査を受けてください。
残念ながらインフルエンザにかかった場合、速やかに内科医院にかかるようにいたしましょう。抗インフルエンザ薬は”安全”とはいえないものの、合併症とどちらが危険か、医師と相談して決めてください。また解熱剤で注意が必要なものもあります。処方された薬を飲むようにしてください。
自宅に戻られたら、安静に休養をとりましょう。水分補給や消化の良い食事もとるようにしましょう。発症後1週間は他人へと移す可能性があります。人に会うときには必ずマスクをするようにしましょう。
インフルエンザはまず予防、残念ながら感染したら早期に治すことを目標に安静が必要です。
必ずかかりつけ医にもご相談ください。
Copyright© 2007 さかもと内科クリニック All Rights Reserved.